事例紹介

【視察報告】国際ウェルディングショー vol.6 “厚板溶接 生産性向上ソリューション”

4月28日、東京ビックサイトで行われた国際ウェルディングショーに行ってきました。
自分の担当する厚板溶接関係のお客様に紹介できるものを中心に見学してきましたので報告いたします。

大型構造物の生産コスト低減が積極的に取り組まれる昨今、開先レス化、厚板の1パス加工、
溶接変化の低減などの厚板溶接の高能率化が強く求められています。
ダイヘン、パナソニックではそういったニーズに応える溶接機が紹介されていました。

 

ダイヘン 高能率アーク溶接システム「D-Arc」
image005

・最大板厚19㎜鋼板の1パス溶接が高能率溶接を実現
・高電流埋もれアークの安定化が、高品質溶接を実現

■埋もれアークとは
高電流のアーク力によって、溶融金属中にワイヤが潜りこんでアークが発生する状態を
「埋もれアーク」といいます。母材の奥深くが加熱されるため、深い溶け込みが得られます。

詳しくは、こちらの資料をご覧ください。

▼開先レス高速溶接で溶接時間50%削減

image006

クリックすると拡大表示できます


 ▼高溶着溶接で工数最大80%削減

image007

クリックすると拡大表示できます


こちらのページから、動画でも詳細をご覧いただけます。
開先レス高速溶接で溶接時間50%削減!高能率溶接システム「D-Arc」
https://info.maruyoshi-k.co.jp/contents/video019

DSCF5837


▼(動画)工数最大80%削減!当日の「D-arc」大電流MAGモード実演の様子です。
https://info.maruyoshi-k.co.jp/contents/video020

 

 

大電流・高溶着                      
パナソニック フルデジタル パルスMAG自動溶接機700VH1

image008


・大電流・高溶着溶接電源 定格700A / 55V 使用率 100%
・「VPパルス制御」を大電流域へ展開、高いアーク安定性と低スパッタを実現


〇タンデム溶接で課題とされる最適な溶接条件を決定することが難しいことや、狭い個所ではトーチがワークに干渉するなど適用できる部分が限られており、人の手による溶接個所が残るため工数が多くかかってしまうなどの問題があります。
タンデム溶接システム相当の溶着量(300g/分)で、板厚22mmのワンパス溶接を溶接電源1台とシングルトーチで可能になることでタンデム溶接に代わるものとして提案します。


詳しくはこちらの資料をご覧ください。
▼(カタログPDF)厚板の高効率・高品質溶接を実現する大電流700AパルスMAG溶接機
https://info.maruyoshi-k.co.jp/contents/catalog017

DSCF6025


▼(動画)当日のフルデジタル パルスMAG自動溶接機、実演の様子です。
https://info.maruyoshi-k.co.jp/contents/video021

 

 

神戸製鋼 多層盛溶接ロボット石松

image009

・鉄骨、橋梁、造船など様々な用途に対応
・小型で軽量(約6kg)、可搬型で据付不要
・面倒な入力作業内容が不要な全自動溶接
・両端の溶接残しはゼロ
・高品質な仕上がり
・1人で複数台同時使用が可能。

〇溶接現場では高齢化に伴う技能労働者不足が大きな課題となっており、生産性向上に向けた省力化、省人化のニーズは高まっています。
可変型でセッティングが簡単なので、工場から現場までと作業範囲を問いません。
複数台を一人で使用することによってコスト節減の効果が大きい。

▼可搬型溶接ロボットの分野で90%を越えるシェア!「石松」製品概要
https://info.maruyoshi-k.co.jp/contents/catalog018

 

 

溶接前工程における省スペース化、シンプル化、省人化のニーズに大東精機では
マルチタスキングマシン(複合機)が紹介されていました。

大東精機 ドリルコーピングマシンDCM1050

image010


・ドリルによる孔あけ
・ロボットとプラズマによる複雑な形状の切断
・部材の溶接位置を示すマーキングや製品符号を描く

〇従来、一次加工にはドリルマシン・バンドソーマシン・コーピングマシンなどの用途に
応じた専用機やそれらをつなぐコンベアやサプライヤーなどのマテハン装置が必要で、
多くの面積が独占されるうえ、それぞれの機械に人員を配置する必要がありました。
DCM1050を導入することで、1台の機械と一人のオペレータに集約され、加工ラインの省スペース化を実現します。

▼(動画)加工ラインの省スペース化に。ドリルマシンとコーピングマシンの複合機「DCM1050」
https://info.maruyoshi-k.co.jp/contents/video022


以上を今回の見学報告とさせていただきます。

関連記事

事例紹介

  1.  改正版特化則では、金属アーク溶接等作業場の掃除方法について以下のように定めています。
  2.  空気中の溶接ヒューム濃度測定を行った後の措置の1つに、「測定結果に則した呼吸用保護具の選定」があり...
  3.  改正版特化則クリアの為にまず不可欠なのが「個人ばく露測定による空気中の溶接ヒューム濃度の測定」です...